【旅行記・12話】夜のシカゴとナイアガラの滝

摩天楼都市、シカゴ。

10月29日、9時起床。今日は以前保安官にとめられた原因であるヘッドライトを直しに、このキャンピングカーを借りた会社のサービス工場へ行きます。

出発すると何かがいつもと違います。そうです、今日は風が強いです。車が大きいもんですから、風が強いと進みにくわハンドルとられるわで最悪です。道が単純なのでそこは救いですが。。

一行はミネソタ州を脱出しウィスコン州に入りました。湖があったり、農家のでっかい器具が置いてあったりと、のどかな風景が広がり、家がポツポツ間隔を空けて建っています。もう土地が有り余ってるのでしょう。

そしてウィスコン州からイリノイ州に入ってすぐの町にサービス工場はありました。サンフランシスコぶりの系列店ですが規格外のデカさです。さすが、土地が有り余ってるのでしょう。

事情を説明し直してもらいました。今回は全然待たされずスムーズに終わりましたが、なんかとても人が冷たかったです。ここらへんの人は外国人に冷たいと聞いたことがありましたが、まさかホントなのか!?と疑ってしまうほどでした。

 

そして帰り際、オフィスでやっていた現地のテレビを見ていると、どこのチャンネルもこぞって天気予報をやっています。「アメリカは天気予報が大好きなんだなぁ」と思って見ていると、違いました。なにやら様子が変です

衛星写真が映し出され目が点になりました。とてつもなくでっかい雲が渦をまいてニュージャージー州付近に停滞しています。

出典:Wikipedia

これが噂に聞くアメリカのハリケーンかと・・・こんなことになっているとは全く知りませんでした。今後の予想進路が出るとこれまたビックリ、ハリケーンが向かってきます。

出典:Wikipedia

後々分かるのですが、これがニューヨークの中心地・マンハッタンを真っ暗にした、ハリケーン「サンディ」でした。さすが我らのキャンピングカー「ハリケーン号」。本当に嵐を呼んでしまいました!

どうりで風が強い訳だと納得しながらも、嵐が去るまで待っているのも暇なので進みます!

 

僕はKくんに運転を代わってもらい Chicago(シカゴ)までの間寝ることに。

目が覚めるとだいぶ車も増えてきてかなり都市部に近づいてきたようです。

そして時刻は夕方、眩しいくらいのオレンジ色の空が僕らを包みます。今日も見事な夕焼けです。

あたりは暗くなり、フリーウェイの車線が5車線くらいになりはじめました。久しぶりの都会にみんな興奮気味です。そしてゆるやかで長めのカーブを抜けると、シカゴの摩天楼群が見えてきました…!

シカゴ。全米第三の都市であるほか、建築物が有名なことでも知られている、全米指折りの芸術の街です。僕たちが着いた頃は夜だったので昼間の街並は見ることができませんでした。しかし夜でも十分分かるくらい、奇抜なビル、お洒落な建物が目立ち、脇見運転をしてしまいそうになるくらい目を奪われます。

なぜシカゴはオシャレなビルがたくさんあるのかというと、1871年に起きた大火事に起因します。当時多くの建物が失われたシカゴに建築家たちが集い、復興を手助けしたのです。後にシカゴ派と呼ばれる彼らはここでたくさんの建築に携わり、多くの名建築を残し、後の建築デザイン界に強い影響を与えました。

そんな街並を横目で見つつ、最初に立ち寄ったのはマクドナルドです!ここのマクドナルドは普通のマクドナルドとは違い、マクドナルド兄弟が初めて出したフランチャイズ第1号店を模したという50周年記念マクドナルドらしいのです。

なんかごちゃごちゃしてて分かりにくいですが、とにかくデカいです!もはやマクドナルドの規模ではありません。シカゴ観光の記念に立ち寄るのもアリだと思います。

次にマクドナルドの近くにある有名なホットドッグ屋さんへ行きました。その名も「Portillo’s Hot Dogs」。

店内はとてもおしゃれで賑わっていました。そこで僕たちはスタンダードなホットドッグを食べてみることに。

写真を撮ろうと思っていたのでTくんとKくんが先に食べたのですが、リアクションが変です。どうも唐辛子が辛すぎたらしく悶絶していました。

店を出て少し辺りを散策したのですが、もう、寒い!ということでキャンピングカーへ戻ることに。

これからどうしよっかということで、相談の結果Kくんが行きたがっていたミレニアムパークへ行くことになりました。ここは、水が流れ落ちる巨大な壁に人の顔が映る「クラウン・ファウンテン」があります。

シカゴの夜の街をグルグル回って探します。ですがなかなか見つかりません。途中湖岸に出てしまい、強風でキャンピングカーが吹き飛ばされそうになりました。。結局見つかったことは見つかったのですが、車を停める場所が無くて断念。すこし悔いの残る結果となりました。

そして時間も時間なので今日の宿に行くべくシカゴを出発しました。旅が終わった今でもシカゴはもうちょっとゆっくり見たかったな〜という話によくなります。

 

いつの間にか華やかな摩天楼群を抜け、車内も暗くなってきました。これから少し内陸側へ向かいます。

今日泊まるのは、HIDE-A-WAY LAKES RV PARK。この旅のなかで、最恐のRVパークでした。

まず、夜中に慣れない土地でRVパークを探すと高確率で迷いますね。これは間違いありません。特にこのRVパークは、大通りから結構森の中に入っていないといけないのでパッと見どこにあるか分かりません。加えて看板が分かりづらい。

なんとかそのRVパークへ続く小道を見つけ出し、未舗装の道路を進みます。すると古びたゲートが現れ、横にボロボロの小屋みたいなものが建ってます。ゲートは閉まっており、人がいる気配もしません。あたりは真っ暗で、車のライトだけが数m先を照らしています。

「まるでホラー映画みたいやな〜」と話していると突然、

ドンドンドン!!

と、窓を叩かれ、助手席にいたTくんの体が一瞬宙に浮きました。

現れたのは、髪ボッサボサのロン毛男。例えが悪いですけど、完全にグロい映画に出てくる悪役です。みんな縮み上がってます。

恐怖を押し殺し事情を説明すると、ギリギリ泊めてもらえる事に。ボロい門がキキキキィと不気味な音をたてて開いていきます。この時は本当に明日の朝まで命があるか不安になりました。

デコボコの未舗装路を進むと、高い木に囲まれた森の中のRVサイトに到着です。泊まっている人は見る限りいません。風で揺れる木々の音だけが不気味に鳴っていました。

そんななかでも、水・電気・汚水の3つを繫げばもう我が家です!暗い雰囲気は一気にふっ飛び、いつも通り楽しい夜の時間に。

今日はなんとハンバーグを作ってくれました。彼はなんでも作れるのでしょうか??

そしてリビングで寝てくれているTくんを1人残し、僕とKくんはベッドルームでスヤスヤ眠るのでした。

迫力満点、ナイアガラの滝。

10月30日、10時起床。

カーテンを開けると昨日の夜とは打って変わって、緑に包まれたとても素敵な場所でした。チェックアウト作業の為、管理人小屋を訪れるとヒッピーみたいな格好をしたおばちゃんがいます。すごく気さくで優しくて衝撃。昨日の夜出会った人物とは対照的過ぎです。

 

そして僕たちは一路 Niagara Falls(ナイアガラの滝)に向かって進みます。もう一度シカゴ方面に進み I-94 にのるのですが、このあたりで天気が急に変わってきました。

雨風強く、大荒れです。時には3車線程一気にフッ飛ばされるような強風が吹きつけ、ハンドルは常に風の吹く方向にきっておかないと流されます。途中反対車線が渋滞しており事故でもあったのかと見ていると、大型トラックが横転して荷物を撒き散らしていました。これがハリケーンの風…!

そして Marshall(マーシャル)という街辺りまで来た頃、「結構遠いな〜」と思い、どんなルートか確認しようとカーナビの地図をいじっている時気付いたのです。

デトロイトの隣はカナダだった…!

普通にアメリカかと思っていました。笑 自分以外はこのまま行こうぜー!となっていたのですが、学生ビザの審査で一度落ちてしまっている僕は最悪カナダから戻ってこられなくなる可能性もあるので、ルート変更。とんだ遠回りをしてしまったのです。

Toledo(トリード)へ着いた頃には辺りは薄暗くなっていました。

今日のゴールはまだまだ先なのですが、悪天候と長時間運転で疲れてしまった僕は運転をKくんにバトンタッチ。Kくんは地元大阪で鍛えられた車線変更を駆使し、次々に遅いトラックをパスしていきます。そして僕はいつの間にか眠ってしまい、目が覚めた頃には Erie(エリー)という町辺りまで来ていました。

この日はその町の少し先にあったパーキングエリアで寝ることに。もうここまで来れば、明日は午前中のうちにナイアガラの滝に着くでしょう。

今日はハプニングもあり疲れたので、ご飯を食べ早めに寝ました。

 

10月31日、9時起床。

いつの間にか僕らも イリノイ、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニアと、かなりの州をまたいできました。この位置だともう東部時間に入っているので、カリフォルニアに比べ3時間ほど早いことになります。1つの国で時差があるって不思議な感じです。ちょっと睡眠不足になっていたりするのでしょうか?

今日はナイアガラの滝を見に行きます!

にしても、ナイアガラの滝へ着くまでに見た街の寂しいこと。廃墟のような家が多く廃れており、殺風景な街並です。今までこういった街並はあまり見なかったのでちょっと衝撃でした。

そして少し走ると、ナイアガラの滝に到着しました!キャンピングカーは駐車場にとめ、少し歩くのですが、近づくにつれて轟音が勢いを増してきます。

展望台へと続く道は公園の中を通っており、そこにいるリスが餌をねだってきて周りをチョロチョロ走っています。普通だったら可愛いいなってなるところですが、まぁこのリスの可愛くないこと。笑 

なんかデカい・・・下手すれば飛びついてきそうで怖いっす。やっぱリスはシマリスだなと思いました。

そしてそんなリスは無視して、展望台からの初ナイアガラです!!

迫力満点です!!

が、なんか水が汚いぞ!?緑色に淀んでいます。ハリケーンの影響なのか何なのか分かりませんが、異常に水が汚かったです。そしてよくテレビなどでもやっている滝壺ギリギリまで行くボートツアーも今日はやっていませんでした。みんなあれに乗る気マンマンだったのですが。。。

Kくんが隣で騒ぎ立てる観光客をガン見しています。

そして場所を変え、カナダ側の滝が見えるポイントへ。

色付く葉っぱが綺麗な公園をのんびり歩いていくと、すごい水しぶきが上がっている展望台につきました。

自分たちのすぐ近くを勢いよく水が流れているので、ボーッとしてたら飲み込まれそう。

しかし水が落ちていくのを間近で見ると、やはり迫力が違いますね。どうしても、この水と一緒に落ちてしまったらどうなるんだろう?ということを考えてしまいます。笑

また、カナダ側の建物もよく見えます。こんなに近いというのに違う国という感覚が、島国生まれの僕らには違和感でしかありません。

それにしても「ナイアガラの滝」という言葉は小さい頃から知っていました。「グランドキャニオン」もそうなのですが、言葉のイメージだけ先行していて現実味が無かったんですよね。ホントにあるのかな?みたいな。でも今こうしてその場所に立って見ているというのは、なんだか妙な気分です。

「世界中のいろんな場所へもっと行ってみたいなー」なんて考えながらナイアガラの滝を後にし、僕たちはいよいよニューヨークへと向かいます!!

時刻は14時。I-90 にのり Batavia(バテービア)という町まで東へ進みます。ここから I-390 に合流し一気に南下。

ここからは山越えの連続でアップダウンばかり。道も天候もあまり良くなく、運転していると疲れます。

しまいにはワイパーがイカれてしまいました。本来ならば水を掃けさせて戻ってくるワイパーが、その先までいってしまい戻ってきません。笑 たぶんこの強い風にやられてしまったのでしょう。その度路肩に駐車しTくんが戻してくれるのですが、いちいちこれをやっているとラチが明かないのでそのまま走ることに。

もうあたりは暗くなる寸前で、フロントガラスは雨でびちょびちょ、おまけに片側2車線の山越えときてしまいコンディションは最悪でしたが、持ち前の視力の良さ(関係ない)を生かしニューヨークへ向かって爆走します。

途中 I-86、I-81、I-380、I-80 を経由。山の間を縫うように走り、時に工事中で渋滞にはまり、やっとのことで最後 I-280 に入った頃、とうとうニューヨークの街明かりが見えてきました。ナイアガラの滝を出発し、ここまででもう5時間オーバーは走っています。

その凄まじい光は辺り一帯を昼間の様な明るさで照らし、とてつもないパワーを放っています!遂に来たかと、皆その光景に見入っていました。

そして下り坂に入り視界が開けた今、確実に世界の中心ニューヨークを射程圏内に入れました!

注意
宿泊する際はRVパークを利用しましょう。危ないですよ〜

次のお話 【旅行記・13話】ニューヨークにハリケーン襲来

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