【旅行記・13話】ニューヨークにハリケーン襲来

前途多難なニューヨーク初日。

いよいよ I-280 も終点に近づき、これから僕たちは Jersey City(ジャージー・シティ)に突入しようとしています。この辺りからほんの少しマンハッタンの一部らしき夜景がチラチラ見えてみんな大盛り上がり。

でもいまいちどこがどこなのか分かりません。。。あれが自由の女神の近くだとかあっちがエンパイア・ステート・ビルディングのほうだとか言ってますが、結構同じ様な灯りがあちこちに見えます。

もう頭の中ではこの曲が再生されていました。

そしてジャージー・シティが目前に迫ってきた頃、町に目を向け気付きました。

灯りがついていないということに。。

暗闇です。そしてあちこちで警察や救急車のランプだけが点灯し道を塞いでいます。後で分かったのですがこの時マンハッタンも同じく停電していたらしいので、僕たちはどっか違う夜景を見て騒いでいたみたいです。笑

そして町に降り立ち住宅街を走ったのですが、渋滞と道路規制で街はめちゃくちゃ。まさかの状況で呆気にとられていましたが、今日予約していたRVパーク・Liberty Harbor RV は大丈夫なのかと気にかかり、急いで向かうことに。

なんとか回り道を重ねて辿り着くと、RVパークの前を警察が道を塞いでいました。

ナイアガラの滝からノンストップでやって来て夜も10時近くになっており、皆さすがに落胆の表情を隠せません。一縷の望みを託し、KくんとTくんが歩いて見に行ってくれることになりました。

その間、住宅地のど真ん中にキャンピングカーをとめて2人を待っていたのですが、こんなに町が大変な時に観光客丸出しで、あろうことか車にはハリケーンって書いてあります。もう穴があったら入りたかったです。

しかし意外なことに窓から外を見ていると、結構な人が酒を飲みながらはしゃいでいます。陽気なのか何なのか分かりませんが、これがアメリカ人なのでしょうか。

そんなこんなで2人が帰ってきました。警察の話ではもうRVパークは使えないと。自分たちで見た感じでも壊滅的だったらしく、もう2人共完全に諦めています。

 

ここから僕たちの迷走が始まりました。

 

この大都会で泊まる所が無くなるとかなりヤバいです。下手な都会だとまだ隙間を探せるのですが、ニューヨークは不可能でした。

とりあえずRVパークを探さなければなりません。しかし元々都会には少ないRVパーク、あっても結構離れたところばかりです。今から行ってもおそらくアウトでしょう。スマホと睨み合いを続けどうにか探してみると、ジョン・F・ケネディ国際空港の近く、Long Beach(ロング・ビーチ)というところにあるみたいなので行ってみることにしました。

そして大胆にもマンハッタンを横切っていくことに。I-78 の Holland Tunnel(ホーランド・トンネル)を抜けて マンハッタン入りしようと試みたのです。

ですが、夜のジャージー・シティはオレンジ色の街灯だけが灯っているような人気の無い怖い所もあります。また道が狭く、一方通行も多いためなかなか思い通りに進みません。なんとかトンネルの前まで辿り着いたのですが、そこはすでに警察が完全封鎖していました。。

 

もう行き場がありません。夜中に人生初のニューヨークで、ましてやハリケーンが通った後の混乱している状況。路頭に迷ってしまいました。

しかしずっと止まっているわけにもいかないので、近くにある小さな空港の駐車場に行ってみます。しかし行ってみるとそこも無理。。結局道を変えて一か八かで、もう一度ロング・ビーチのRVパークへ向かうことに。

フリーウェイをグルグルまわりながらルートにのります。このあたりの道というのはえげつないほどデコボコで、車体がガックンガックン揺れまくります。揺れているということは、緩んでいるということです。

はい。電子レンジが取れました。

もう踏んだり蹴ったりです。TくんとKくんが応急処置をしてくれているとデッカい橋・Verrazzano-Narrows Bridge(ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ)が見えてきました。

このあたりの橋は通行料が必要な場合もあります。キャンピングカーは大体金額が決まっているので、支払いはスムーズ。今回も出費がかさむな〜と思いながら料金所へ。で、担当のおば様が言いました。「ん〜この車ちょっと大きいから2台分ね♡」って。

はい。ボラれました。

もう疲れていたので反論することもなく、そういうもんだと思って支払いました。あのおば様は、見知らぬ外国人からかすめとったお金で何を買ったのだろうか?

橋を渡り終え、もう橋が無いことに安堵し、ジョン・F・ケネディ国際空港目指して突っ走ります。このあたりは比較的灯りもついていますが、それも空港を過ぎるとまばらになってゆき、NY-27 からロング・ビーチ方面へ入る頃にはすっかり無くなりました。警察も誰もいません。

街は静まりかえり、ライトのあかりに照らし出されるのは冠水した道路転がるボート潰れた家屋ガラクタと化した車。唖然としました。まるで津波に襲われた街のようです。

これは100%RVパークはやっていないだろうと確信し、誰もいない真っ暗な住宅地のはずれにある、誰れも来なさそうな少し不気味な場所にキャンピングカーをとめることにしました。

まざまざと自然災害の脅威を見せつけられ、皆意気消沈。キャンピングカーの水も残りわずかで、早くどこかのRVパークで補給しなければなりません。

明日からどうしようかという不安と一緒に、今日は倒れるように眠りました。

衝撃、ニューヨーク 2。

11月1日、車がたくさん通る音で目が覚めました。昨日と打って変わってかなり車通りが激しい道になっています。これはまずいと思い慌てて車を出し、出発です。

まず、どこかにキャンピングカーを置いておかなければマンハッタン観光はできないので、今日はその置き場所を探すことに。

しかしその置き場所で困っていました。マンハッタンよりかなり北部にあるRVパークに停めておくか、それともJFK国際空港に停めておくか。JFK国際空港は全米一の規模を誇る空港なので、キャンピングカーなんかとめるスペースあるのか疑問なのと、駐車料金がバカにならなそうだと考えていました。なので、かなり遠くにはなりますが前者のRVパークへ行くことに。

向かう途中、そういやガソリンは...?と思いメーターを見ると、昨日無駄に走りすぎたせいで半分を切っています。「どこかで補給しなきゃな」と思い周りを見て、そこで初めて気づきました。

ガソリンスタンドがやってない・・・

マジかと思い、みんなで手分けして目につくガソリンスタンドを探しますがどこもやっていません。やっと見つけたと思ったら長蛇の列ができており、その間を現地の人がポリタンクを持って並んでいます。ちょっと間クイーンズ地区で探したのですが、このドでかい車にガスを入れられそうな場所は結局見つかりませんでした。

これは相当マズいことになりました。ガス欠なんか洒落になりません。信号の多い街中を走るとガソリンはみるみる減っていきます。もうこの時点で残り1目盛りちょっとです。

とりあえずこのあたりはダメなんだと思い、ネットで調べてみます。するとニューヨーク一帯のガソリンスタンドに×印がついているではありませんか・・・ そのサイトを見る分にはどうも、昨日来た山側の方のスタンドはポツポツ○印がついています。

ならば行くしかないと I-678 にのり、途中 I-95 と合流し George Washington Bridge(ジョージ・ワシントン・ブリッジ)を抜け I-80 で西へ向かいます。

橋を渡った後、ちょこちょこフリーウェイを降りて小さな町を探したりもしたのですが、全然ガソリンスタンドはあいていませんでした。どこの場所でもみんな困った顔をして、ポリタンクを手に持っています。

そして遂に、ガソリンメーターの警告ランプが点滅し始めました。Paterson(パターソン)を過ぎたあたりからチラほら路肩に車が停まっているのを見ます。ガス欠でしょう。みんな電話で何かを話しています。僕たちはフリーウェイでガス欠は勘弁だと思い、下道へ降りることに。

もうどこに向かえば良いか分からず、ただ彷徨っていました。すると、

ありました!営業中のスタンドが!

奇跡です。長蛇の列ができてはいますが、もう迷うことなく並びました。

それから3時間ほどは待ったでしょうか、寒いしやる事ないしでTくんが軽くイカレはじめています。

そしてスタンド目前最後の下り坂というところで、とうとうエンジンが止まりました。笑 

道が平らになり復活しましたが、危ないとこでした。

 

それからやっとのことで自分たちの番がやってきてガソリンを入れてもらいます。まだまだ後ろがつっかえているので、半分くらい入れてくれたらイイかなと思っていたのですが、満タン給油してくれました。感謝です。

待っている間、マンハッタン観光する時はJFK国際空港に無理矢理車をとめておこうと決めていました。空港ならバスもタクシーも出てるしマンハッタンへも行きやすいだろうと。駐車料金が高かったら、もうどうにでもなれくらいの勢いです。

 

夜も遅いので、ぶっ飛ばして向かいます。

ガタガタの道と闘いJFK国際空港に着くと、拍子抜けするくらい安い料金であっさりとめられました。スペースは2台分必要でしたが、無事駐車完了です。

やっとこれで念願のマンハッタンへ行けます。長かった...!この日はワクワクしながら眠りにつきました。

注意
宿泊する際はRVパークを利用しましょう。危ないですよ〜

次のお話 【旅行記・14話】楽しすぎたニューヨーク観光

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