【旅行記・15話】ついにニューヨークで事故発生

ニューヨークで絶体絶命のピンチ。

時刻は22時30分。僕たちはJFK国際空港に戻ってきました。

今日もよく歩き回ったので、みんな良い感じに疲れています。しかし駐車料金が気がかりなので、一息ついてすぐ出発することにしました。

運転席に座り、エンジンをかけ、左右を確認しいざ出発!そして右前方に進みかけたときです。突然近くにいた人が走ってきて叫び始めました。それに釣られて2、3組のグループも走り寄ってきます。

何事だと一瞬固まり、その外人の身振りを確認してみると、どうやら自分に向けて何か言っているようです。

もしかして…!と思いミラーで左後方を見てみると、

キャンピングカーのケツが左の車にめりこんでいるではありませんか!!

一時停止ボタンを押したように固まります。これは…え…え…?

 

徐々にヤバイという気持ちが込み上げてきて、「旅が終わってしまう」という言葉が脳裏をかすめます。

事故をしたら間違いなく旅は終了だと、いつも心の中で思っており、他の2人にも口うるさく言っていたのです。それなのに、自分がやってしまいました。

 

連絡しなければ、保険どうなってるっけ、まずは警察か、いやいっそのこと逃げるか

いろんな事が頭を駆け巡るなか、とりあえずキャンピングカーを相手の車から引っこ抜かなくてはと思いアクセルを踏みました。

すると、バキバキバキバキ!と凄い音を鳴らしながら車が抜けました。と同時にギャラリーからも悲鳴が上がります。

ぶつけた車を見てみると、タイヤとドアの間あたりがベッコンベッコンにへこんでおり、ミラーは割れて取れていました。

 

愕然としているとぶつけた車の持ち主が帰ってきました。これは修羅場になるなと覚悟を決めます。

向こうは4人組で、現場を見た年配の女性の1人は凄い勢いで怒っています。訴訟大国アメリカでは、例え事故をしても先に謝ってはいけないと、留学する時に聞いていました。ですが、これはどう見てもこちら側に過失があります。

謝らない訳にはいかないと腹をくくり、相手側のドライバーのおじさんに謝りに行きました。

すると、警察を呼ぶから車は動かさずに待っていろとのこと。

その瞬間自分でも血の気が引いていくのが分かりました。

これから始まるであろうたくさんの英語での手続きや、警察に話が行けばキャンピングカーのレンタル会社に連絡がいき、最悪旅が終わってしまうんだろうなと思ったのです。ホントに頭が真っ白になりました。被害者のことを考える余裕なんて全くありませんでしたね・・・

そしてキャンピングカーに戻り、レンタル会社から事故を起こした時用のマニュアルを渡されていたので、それに従って手続きを開始しました。

事故現場をカメラで撮影し、書類に詳細を記入レンタル会社に電話をします。ですが何を言っているか全く理解できず、意味不明のまま電話を切ってしまい、そのまま警察を待つことに。

その間空港の駐車場を管理しているおばちゃんが来て、不安そうにしている僕を慰めてくれました。

 

すぐに警察が到着し、身分証明書やキャンピングカーの契約書をチェックされ、何があったか細かく聞かれました。

なかなかおっかない警察官で、TくんとKくんが英語で苦しんでいる僕を助けようと何か言ってくれようとしたのですが、「あっちに行ってろ!」と一喝されてしまいました。

もうこうなったら成り行きに任せるしかありません。相手側の事情聴取が始まり、それをボーっと眺めていました。

 

すると警察官がこっちに歩いてきて、僕たちの車両に付いていたかすり傷を唾でこすって消し始めたのです。と同時に、相手側のおじさんがベコンベコンにヘコんでいた自分の車をすごい勢いで蹴ったり、押したりして直し始めました。

3人揃って驚いていると、微笑みながら警察官が言いました。

「もう傷も消えてこっちの車に問題は無いから、示談にすればいいよ。俺たちは一切関与しないから。どうする?」

と。

僕たちの車は奇跡的にどこもヘコんでおらず無傷でした。なので「示談でお願いします」と警察官に伝え、相手に掛け合ってくれた結果示談金500ドルで話がつきました。

 

その後、相手側のおじさんにお金を支払った際「この車は元からそこらじゅうヘコんでたし、壊れたミラーを修理するお金だけでいいよ」と言ってくれました。

被害者からしてみれば、楽しく旅行から帰ってきたらどこぞの外国人が自分の車をボコボコにしていた訳で、かなり気分を悪くしたでしょう。それでいて親切にしてくれたあのおじさんには感謝してもしきれません。おかげで旅を続けられたのです。

そして警察官もパトランプをつけながらフリーウェイまでのややこしい道を先導してくれ、僕らは無事に?ニューヨークを出発できました。

注意
【1話】でも軽く触れましたが、英語が喋れないとこのようなことになってしまいます。僕は簡単な英語ならなんとなく理解・話せるレベル(電話は難しい)だったのでギリギリ対処できましたが、なかには全く分からない、もしくは不安を感じている人もいると思います。そういった方は多少レンタル代が高くても、現地での対応をしてくれる日本の代理店から借りる方がいいと思います。

 

ホントに濃い時間を過ごしたニューヨークですが、それも今となってはいい思い出です(おじさんごめんなさい)。今回事故の原因になったのが、リアオーバーハングと呼ばれるもの。

後輪から車体の終わりまでが長い車両に見られるもので、曲がる時に意識しておかないとぶつけます。内輪差などは普通の車両でも無意識に意識していることが多いと思いますが、オーバーハングを気にしている人はあまりいないのではないでしょうか?

参考 トラックのオーバーハングに注意シンク出版

大型のキャンピングカーになるほど後輪から車体の終わりまでが長くなるので、ホントにお気を付けください。

 

いろいろありましたが、ここから僕たちの旅は後半戦に突入します!まだまだ凄い景色や、このトラブルに負けないくらいのトラブルに見舞われながら最終ゴール地点ロサンゼルスを目指します。

後半もぜひ読んでください〜!

次のお話【旅行記・16話】ワシントンD.Cで博物館や歴史的建造物を見学!

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